日本の反戦映画は日本の庶民を被害者として描くものばかり

みなさんこんにちは。

2017年(平成29年)も半分をとうに過ぎ、今年も8月15日がやって参りました。そう、みなさんもご存知の「終戦記念日」(この呼び方は「敗戦の日」と改めるべきではと強く憤りを感じています。戦争に敗れて何が「記念日」でしょうか。怒)です。

毎年この時期になると、テレビなどでは過去に制作された戦争映画やアニメなどが放映され、幼稚で感情的な反戦、平和がマスメディアによってわが国民に訴えられてしまうわけですが、こうした状況を見て、これまで自分が長い間疑問に思い、そして今後大きく是正すべきと思うある点について、今回この場を借りて訴えさせていただきたいと思います。(あくまで一個人の勝手な主観での主張です。)

そのある点とは、タイトルにも示した様に、とにかく日本で作られる戦争を描いた映像作品は、映画、ドラマ、アニメにかかわらず、ほぼすべてが「日本の庶民が被害者として描かれるものばかり」という事です。

もちろんいうまでもなく、日本の一般市民も戦争の犠牲者です。歴史好きの方でなくても、私たち日本人の多くが一般知識として良く知っている様に、わが国は先の大戦により直接戦闘に参加して戦死した軍人だけでなく、多くの一般国民も犠牲となって亡くなりました。特に、大戦末期の本土空襲、沖縄戦、そして広島、長崎への原爆投下により、その死者は合計でおよそ80万人に達するとみられています。(正確な死者の数は、各都道府県、市町村レベルで統計にばらつきがあるために不明です。)

B29の大編隊により、雨あられと降り注ぐ焼夷弾によって焼かれていく炎の街の中を逃げ惑う人々、上陸する米軍と迎え撃つ日本軍との戦闘に巻き込まれ、集団自決に追い込まれて死んでいく沖縄の人々、そして原爆で焼き殺される人々、これらはこれまで数多くの映画、ドラマ、アニメなどで散々描かれてきました。

それらは、もちろん個別にそれぞれ優れた作品ではあるのですが、ここで一つ冷静かつ根本的に考えてみてください。そもそも先の大戦すなわち大東亜戦争(「太平洋戦争」と一般に言われていますが、この呼び方はアメリカ側から見て付けられたものであり、わが国が先の大戦によって戦った戦線は、中国大陸から東南アジア全域、そしてインドに至る広大なものであり、太平洋はその半分に過ぎません。ゆえに西太平洋を含む今日の東アジア全域を指した大東亜戦争と呼ぶのが本来妥当なのです。下図参照)は一体誰が引き起こしたものか?

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そう、それは言うまでもなくわが日本自身です。私たちの愛するこの日本という国家が、かつて「大日本帝国」と称して欧米列強諸国に並ぶ強大国を目指し、これらとの対立の果てに引き起こしたのがあの大戦なのです。

戦争というものは当然の事ながら相手があります。相手とはつまり、交戦国である敵国、そして占領され、戦闘になれば戦場となってしまう周辺諸国です。そのうち、敵である交戦国(アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国)は別として、わが国が大東亜戦争開戦にあたって攻め入り、占領した国々の人々に対し、侵攻したわが日本軍がいかに傍若無人にふるまい、現地の人々にどれだけの苦痛と損害を与えた事か、「自分たちが被害者」みたいな描き方のフィクションばかり見て育った現代の日本人の中で、その事まで考える事が出来る者が、果たしてどれだけいるでしょうか。


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上に大東亜戦争において、わが国が侵攻したアジア各国の人的損害を表したグラフがあります。このうち、突出して最も損害の多い中国の場合は、中国共産党政府によって1941年(昭和16年)の大東亜戦争開戦より10年もさかのぼる1931年(昭和6年)満州事変以来の死者を含めても「1000万人」などと極端に誇張(同時に捏造)されており、当てにはなりませんが(一体どういう計算で割り出したのでしょうか?呆)それ以外の各国の死者の数がどれだけ多い事か良くご覧ください。

インドネシア、ベトナムにおいて前者は400万人、後者において200万人もの人々が亡くなっています。(これも、数字に大きな誇張があるようですが、中国の様に日本を悪者にするための意図的な誇張ではなく、正確な統計記録がないために、戦前の人口から戦後の人口を差し引いて割り出されたものです。しかし、少なく見ても100万人以上の人々が犠牲になっているのは間違いないでしょう。)この二か国でこれほどの膨大な死者を出した原因は何かご存じでしょうか? その原因は飢餓によるものです。日本軍は占領した東南アジア地域から、すでに食糧不足に陥っていた日本帝国本土に送るために大量の米を強制的に供出させ、収穫を根こそぎ奪われ、ただでさえ貧しいこれらの国々の人々は飢えに苦しみ、農民を中心に数百万に達する餓死者を出したのです。

先に述べた日本での戦争ものの映画やドラマ、アニメなどにおいても、戦時下においてお腹をすかせる描写が良く描かれますが、日本占領下のこれらの地域では「お腹を空かせる」などという次元のレベルでは到底表現出来ないほどの大飢饉により、多くの人々が餓死していったのです。

さらに日本軍は、占領下の国々の人々に紙切れ同然の「軍票」をばらまき、「労務者」として駆り集めて過酷な強制労働に従事させました。その数も数十万人を超え、死者は7万人以上に達したそうです。奪われたものは「人」だけに限りません。日本軍は物資の荷役に使うために、農民たちにとって最も大事な財産である「牛」などの家畜を軍票と強制的に交換させ、これによりこれらの国では農民たちが農作業に従事できなくなり、それが先の飢饉の引き金にもなったのです

フィリピンにおいても、100万以上の人々が亡くなっています。この国は先の二か国と違い、その国土の多くが日本軍と米軍との激しい戦闘により戦場となり、多くのフィリピン国民が戦闘に巻き込まれたからです。

もちろんわが国が大東亜戦争開戦前から続けていた中国における戦闘でも、その犠牲者が極端に誇張されている点を差し引いても、100万以上の中国人民が亡くなっているのは確かです。

つまり、自分が今回ヘタクソな駄文で訴えたいのは(ヘタクソな駄文は毎回ですが。汗)映画であれドラマであれアニメであれ、戦争ものの映像作品を作って反戦を訴えるのなら、加害者としての日本の姿と、それによって犠牲になった多くの周辺諸国の人々の姿も描くべきだという事です。

特に、これからわが日本の未来を担う若者や子供たちが、先に述べた様に「日本の庶民が被害者として描かれるものばかり」の偏った主観のフィクションばかりを見て育ち、将来彼らが海外で活躍する中で、これらの国の人々に、

「自分たちで戦争を引き起こして周辺諸国に大変な犠牲を出して起きながら、その戦争で日本人は自分たちだけがひどい目にあったみたいに考えるだけで、こっちが戦時中に味あわされた苦痛を何も考えず、それどころか知りもしないのか」

と呆れられてしまうでしょう。

今回、何かの縁あってこの駄文を読んでいただいた方の中で、こうした映像作品の制作に当たる仕事に従事されている方があれば、今後は観点を大きく広く取り、そうした点にも目を向けた作品作りをしていただきたいと切に願うものです。

終わり。
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ごあいさつ。

みなさんはじめまして。コンテバロンと申します。

歴史と戦争とお金の探求を趣味とする、天皇陛下の治める日本を愛する一愛国者です。

今回こちらでブログを始めたので、国内外問わず歴史と戦争、各国の王朝や国家の興亡にまつわる様々なエピソードや秘話を集めてご紹介していきたいと思いますので、ご興味をお持ちの方々に読んで頂けたら嬉しいです。


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